FDTD法とJava3Dを用いた電磁放射シミュレーション

抄録

電磁波の諸現象を視覚的に理解するための一手段として，電磁界シミュレーションは重要である．本研究では，FDTD（Finite-Difference Time-Domain）法による電磁界解析とJava3Dプログラミングを組み合わせたシミュレータの開発を行っている．FDTD法はマクスウェルの方程式の差分近似解法の一種である．また，Java3DはJavaの拡張として開発された，3Dグラフィックス用のAPI（Application Program Interface）である．本稿ではまず，方形ホーンアンテナ及びクロスダイポールアンテナからの放射電磁界を３次元FDTD法により求めている．次に，この計算結果を，Java3Dを適用したJavaプログラムに取り込み，擬似３次元空間における動画で表現している．