主催: 電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
会議名: 2023年度電気・情報関係学会九州支部連合大会
回次: 76
開催地: 崇城大学
開催日: 2023/09/07 - 2023/09/08
近年では,解剖学的に詳細な人体モデルが開発され,人体が充電部に触れた場合に流れる接触電流の数値解析が可能になってきている。人体モデルのような大規模数値モデルを用いる計算には膨大な演算量,記憶容量が必要となるため,複数プロセッサによる並列処理が欠かせない。有限要素解析において,その処理時間の大半を占める連立一次方程式群の求解過程で用いる反復法に前処理を適用することにより収束性を向上させることができる。そこで,本研究では計算方法は同じであるがアルゴリズムが異なるBDD前処理と幾何マルチグリッド法に着目し,両者の特性を明らかにした上で,人体内電流解析の最適な計算アルゴリズムを模索する。