産業機器開発において，EMC性能をシミュレーションにて事前評価できれば，開発の手戻りを減らすことができる．本報告では，伝導性妨害波評価を目的に，その電力線の等価回路化を行う．斜めに配置された線路の等価回路化が目標であり、基準グラウンドからの高さが高くなると放射損が高くなるため、放射損を考慮した等価回路が必要である。3次元電磁界シミュレータを活用して放射損を考慮することで，コモンモードの透過特性が減衰し，考慮する前よりも実物に近い等価回路が作成できた．今後は，より実物に近い放射抵抗の算出方法を検討していきたい．
