最終処分場を想定した法面モデルを作成し、遮水シート及び保護マットを敷設して、ジオシンセティックスに作用する引込力を計測した。引込力は廃棄物の圧縮に伴うものとして、現地発生土を盛り立て、ブルドーザーで締め固めを、0.5m毎に5mまで実施した。この結果、遮水シート上に保護マットを敷設すると昼間の遮水シートの温度を低下させることで、夜間発生する熱応力を低下させる効果があることや熱応力補正後の引込力が減少することがわかった。また、遮水シートの種類によって、引込力が大いに異なり、張力が400kgf/mを超える大きいものとしてはHDPE、150kgf/m程度の中程度のものとしてはTPO,補強EPDM、50kgf/m以下の小さなものとしてはEPDM,PVC、アスファルトに大別される。