ジオシンセティックスシンポジウム発表論文集
Online ISSN : 1884-3719
Print ISSN : 1344-3496
不織布の面内方向通水性能に関する一考察
山田 貴史伊藤 秀行片岡 昌裕平井 貴雄石田 健一
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1997 年 12 巻 p. 80-90

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抄録

軟弱地盤上の盛土施工において用いられるサンドマット工の目的は、(1)軟弱地盤からの圧密排水や降雨浸透水を速やかに排出させる排水層としての役割と、(2)重機の施工性(トラフィカビリティー)の確保という二つが挙げられる。サンドマット材は透水係数の大きな川砂が用いられることが多いが施工現場付近から良質なサンドマット材を手に入れることが難しくなっており、透水係数が10-4cm/sec程度の山砂などを用いることが多くなってきた。そこで本研究では工場製品で品質も安定している不織布の高い透水能力に着目して、不織布にサンドマットの排水機能の全部あるいは一部を負担させ、排水層としてのサンドマット層厚の低減をはかることを目的としている。本報告は水平排水材として土中に敷設された不織布の排水性能について、室内実験を行いその低下について検討したものである。

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© 国際ジオシンセティックス学会日本支部
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