脳神経外科ジャーナル
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MRIでKernohan's notchを認めた破裂末梢性前大脳動脈瘤の1例
坂井 恭治西口 充久谷本 尚穂寺坂 薫菅谷 廣司東 徹杉生 憲志
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2001 年 10 巻 8 号 p. 537-540

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抄録
症例は60歳, 女性で, 末梢性前大脳動脈瘤破裂による左急性硬膜下血腫で発症した.来院時, 昏睡状態, 瞳孔は両側とも散大し対光反射は消失, 除脳硬直肢位を示した.緊急に開頭し, 硬膜下血腫を除去, 外減圧術を行った.その後, 意識レベルは徐々に改善したが, 左片麻痺が明らかになった.MRI T2強調画像で小脳テントの延長線上の右大脳脚に病変を認めた.これはKernohan's notch周囲のmyelin destructionをとらえていると思われた.
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© 2001 日本脳神経外科コングレス

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