脳神経外科ジャーナル
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頸部痛発作の翌日,クモ膜下出血をきたした椎骨動脈解離性動脈瘤の1例
小山 新弥福田 修高羽 通康亀田 宏斎藤 隆景桑山 直也遠藤 俊郎
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2002 年 11 巻 8 号 p. 546-550

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抄録
症例は,59歳男性.前日に突発する右頸部痛を主訴に来院した.来院時CTで明らかな異常所見を認めなかったため,帰宅させた.しかし,頸部痛発作から約35時間後クモ膜下出血を発症し,緊急入院となった.脳血管撮影では,後下小脳動脈分岐部を巻き込んだ右椎骨動脈のpearl and string signを認めた.経時的脳血管撮影で動脈瘤の大きさが増大したため,第23病日にcoilによる右椎骨動脈のproximal occlusionを施行した.第57病日,動脈瘤は著明に縮小し,明らかな神経症状はなく退院した.
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© 2002 日本脳神経外科コングレス

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