脳神経外科ジャーナル
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延髄の充実性巨大血管芽腫の1手術例
宮城 尚久青木 孝親土井 亮古賀 さとみ前田 光秀広畑 優徳富 孝志重森 稔
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2005 年 14 巻 11 号 p. 713-717

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抄録
延髄の充実性巨大血管芽腫の1手術例を報告する.症例は33歳の男性, 頭痛を主訴に入院となった.頭部MRIではflow-voidを伴う最長径約5cmを超える境界明瞭な充実性腫瘍を延髄背側に認め, 脳血管撮影では著明なtumor stainと多数の流入血管がみられた.脳幹部血管芽腫の診断で, 術前塞栓術および摘出術を行った.手術は長時間を要したが, 腫瘍は全摘出され術後の脱落症状も改善し, 社会復帰している.脳幹部血管芽腫は比較的稀であるが, 手術も困難で予後不良のことも多い.本論文では, 本症例の手術における危険性および注意点ならびに実際の治療計画を中心に報告する.
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© 2005 日本脳神経外科コングレス

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