脳神経外科ジャーナル
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嗅窩部髄膜腫の手術 : Pterional approachの有用性
岩井 謙育吉村 政樹山中 一浩本田 雄二松阪 康弘小宮山 雅樹安井 敏裕
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2005 年 14 巻 5 号 p. 336-340

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抄録

嗅窩部髄膜腫に対する手術アプローチは, 両側前頭開頭による手術が一般的である.われわれは, pterional approachによる手術を同部位の髄膜腫に対して行ったので, その有用性を報告する.われわれは3例の嗅窩部髄膜腫に対して, pterional approachにて手術を行った.腫瘍長径は平均58 mm (41∿80 mm)であった.1例は腫瘍全摘出が可能であり, 残る2例では亜全摘出であった.1例に術後, 一過性の見当識障害を認めたが, 他には手術合併症を認めなかった.このアプローチの利点は, 手術早期に腫瘍後極に存在する視神経, 血管の同定が可能なことであり, それにより, 安全で確実な腫瘍摘出が行えると思われた.

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© 2005 日本脳神経外科コングレス
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