脳神経外科ジャーナル
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悪性グリオーマに対する化学療法 : 大規模臨床試験とテーラーメイド治療
渋井 壮一郎
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2006 年 15 巻 1 号 p. 3-9

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抄録

国内における悪性グリオーマの標準治療を確立する目的で, 厚生労働科学研究費の助成を受けて, 2002年にJCOG脳腫瘍研究グループが設立され, 国内で一般的に行われているACNU+放射線治療に対し, procarbazine+ACNU+放射線照射の治療効果を検証する第II/III相試験が開始された.エビデンスとなりうる臨床試験を実施するためには, 信頼できるデータ管理機構を持つ多施設共同試験が必須である.薬剤耐性や感受性など, 個々の腫瘍の持つ形質を考慮したテーラーメイド治療も各種試みられているが, それらがエビデンスレベルの高い治療法として確立されるためには, 臨床試験の積み重ねが必要となる.

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© 2006 日本脳神経外科コングレス
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