脳神経外科ジャーナル
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運動野・錐体路におけるMEPモニタリングの実際(<特集>脳神経外科手術のモニタリング)
山本 隆充四條 克倫加納 利和長岡 右章小林 一太深谷 親片山 容一
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ジャーナル オープンアクセス

2008 年 17 巻 1 号 p. 13-20

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抄録
覚醒下手術は,巧緻運動のモニタリングには必要である.しかし,術後の機能回復を期待するまでの摘出は困難であり,安全圏の手術といわざるをえない.大脳皮質運動野を刺激して誘発筋電図を記録する方法は,誘発筋電図が振幅低下あるいは消失した場合の意義について,それぞれの施設で決定する必要がある.大脳皮質運動野を刺激して脊髄硬膜外から記録する方法は,永続的な機能障害出現の有無を判定することが可能な方法として有用である.また,皮質下を刺激して脊髄硬膜外から記録する方法は,一次運動野からのmotor tractの位置を皮質下で推定するためには,特に有用である.
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© 2008 日本脳神経外科コングレス

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