脳神経外科ジャーナル
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症候性頸部頸動脈狭窄に対するステント留置術(<特集>脳血管障害におけるEBM)
近藤 竜史松本 康史
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2008 年 17 巻 11 号 p. 837-842

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抄録
これまで頸動脈高度狭窄症に対する血行再建術は頸動脈内膜血栓剥離術(CEA)が主役であった.近年,より低侵襲の治療法として頸動脈ステント留置術(CAS)が行われるようになり,2004年報告のSAPPHIRE trialによってCEA高リスク患者に対するCASの有用性は確立された.CEA高リスク患者以外の症候性頸動脈高度狭窄症例に対するCASの有効性は,いまだ証明されておらず,精度の高いCRESTの結果が俟たれる.本邦でも,2008年4月1日から,CASが保険承認され,頸動脈高度狭窄症の治療は本格的な血管内治療時代を迎えつつある.
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© 2008 日本脳神経外科コングレス

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