脳神経外科ジャーナル
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脳神経外科手術における電気生理学的モニタリングの要点とピットフォール(<特集>一般脳神経外科医が知っておくべきsubspecialtyの知識)
佐々木 達也西嶌 美知春鈴木 恭一板倉 毅佐久間 潤齋藤 清
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2010 年 19 巻 1 号 p. 14-23

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抄録

脳および脳神経の機能温存のために,脳神経外科手術において種々の電気生理学的モニタリングが広く施行されるようになってきた.最近では,脳機能としては,運動,感覚,言語,視覚,聴覚などのモニタリングが施行され,脳神経機能も第1〜12脳神経のモニタリングが可能である.本稿では,まず最初にモニタリングに共通する基本的事項として,記録電極,アーチファクト対策,フィルター,麻酔について述べた.次いで,正中神経刺激および後脛骨神経刺激体性感覚誘発電位(SEP),脳表直接電気刺激および経頭蓋電気刺激による筋電図記録の運動誘発電位(MEP),視覚誘発電位(VEP)の要点について概説し,最後にSEP,MEP,VEPモニタリングにおいて実際に経験したピットフォール症例を提示し,考察を加えた.

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© 2010 日本脳神経外科コングレス
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