脳神経外科ジャーナル
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症例報告
神経因性膀胱で発症した頚椎椎間板ヘルニアの1例
辻 正範倉石 慶太水野 正喜佐野 貴則鈴木 秀謙
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2014 年 23 巻 10 号 p. 827-831

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抄録

 頚椎椎間板ヘルニアによって, 運動障害や感覚障害に先立ち, 神経因性膀胱症状が出現した患者を経験した. 排尿や蓄尿に関する詳細な脊髄神経経路はいまだ確定しておらず, 本症例はそれを解明する一助となる可能性がある. また, 脊椎脊髄疾患によって生じる症状については, 発症機序によってさまざまに変化するため, 神経因性膀胱のみで発症する可能性も十分にある. 神経因性膀胱として内服加療となっている症例の中には, 手術適応がある脊髄疾患患者が潜在している可能性がある.

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© 2014 日本脳神経外科コングレス
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