脳神経外科ジャーナル
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特集 神経外傷
軽症頭部外傷におけるCT施行基準
塩見 直人平泉 志保野澤 正寛岩田 賢太朗松浦 潤越後 整
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2019 年 28 巻 10 号 p. 629-636

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抄録

 CT設置数が多い日本において有用な軽症頭部外傷のCT施行基準を検討した. 成人はGCS 14であればCT必要, 次いで年齢が60歳以上, または何らかの症状があればCT必要とする. これらに該当しなかった場合は, 頭部の外傷所見があるか, 危険な受傷機転と判断した場合をCT推奨とする. 小児は①GCS 14, ②精神状態が普段と異なる (いつもと様子が違う), ③頭蓋骨骨折が触知できる, のいずれかに該当した場合をCT推奨とする. それ以外では, 2歳より上と2歳以下で基準を分けて設定し, なるべくCTを施行せずに入院して経過観察を行う. 放射線被曝の影響が危惧される小児では, MRIを活用したプロトコールも検討すべきである.

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© 2019 日本脳神経外科コングレス
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