2019 年 28 巻 11 号 p. 705-714
Glioma手術において機能障害を最小限にするため, 電気生理学的モニタリングは重要である. 代表的なものは経頭蓋・経皮質MEP, SEPが挙げられ, SEPは主に中心溝の同定に用いられる. 一方, 経頭蓋・経皮質MEPは術中運動機能のモニタリングに用いられる. さらに運動野近傍腫瘍に対しては覚醒下での皮質・皮質下マッピング, 術中自発運動の観察も併用される. 言語関連領域間のconnectivityの新たなモニタリング法として皮質-皮質間誘発電位は言語関連線維の機能モニタリングに有用である. われわれが目指すみらいのモニタリングはナビゲーションの位置情報にさまざまな医療機器情報を時間同期して統合し, 摘出の意思決定を支援する.
