脳神経外科ジャーナル
Online ISSN : 2187-3100
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特集 てんかん外科と機能的脳神経外科
てんかん外科における最新のてんかん診断学
松本 理器菊池 隆幸山尾 幸広中江 卓郎小林 勝哉下竹 昭寛吉田 和道國枝 武治池田 昭夫宮本 享
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2019 年 28 巻 6 号 p. 316-325

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抄録

 適切に選択された2種類以上の抗てんかん薬で単独あるいは併用療法が行われても, 1年以上発作が抑制されないてんかんは薬剤治療抵抗性てんかんと定義される. 全てんかん患者の30~40%を占め, 外科治療適応を検討することが推奨されている. 本稿では, 最近の診断技術の進歩も踏まえて, 部分てんかんのてんかん焦点診断のためにキーとなるてんかん関連領域を概説し, 実際の症例提示から, てんかん焦点の術前診断のプロセスを紹介する. 焦点関連領域の評価にはさまざまな検査法を行うが, 単独で焦点診断に至る 「万能な」 検査はなく, 各検査の特性・限界を理解して, 各種検査間の結果の整合性を検討しながら, 包括的に術前評価を行うことが重要である.

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© 2019 日本脳神経外科コングレス
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