脳神経外科ジャーナル
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特集 出血性脳血管障害
硬膜動静脈瘻の病態と治療
当麻 直樹鈴木 有芽三浦 洋一芝 真人安田 竜太鈴木 秀謙
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2020 年 29 巻 12 号 p. 852-861

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抄録

 DAVFに対して適切な治療を行うには, 病態と血管構築を理解することが重要である. DAVFの発症形式は, 部位やvenous drainage patternによって多様であり, 自然歴を考慮した治療計画が求められる. 画像診断法, カテーテル, 塞栓物質などの進歩に併って血管内治療を中心としたDAVFの治療成績は向上した. 2018年にはOnyxが承認され治療の幅が広がったが, DAVFに対する治療方針は一律ではなく, 症例ごとに血管解剖と血行動態を十分に理解して治療ストラテジーを検討することが重要である.

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© 2020 日本脳神経外科コングレス

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