脳神経外科ジャーナル
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頸髄硬膜外膿瘍の1手術例
森山 匠杉田 保雄原 邦忠山本 文人重森 稔
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1994 年 3 巻 6 号 p. 522-527

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抄録
化膿性脊椎炎に頸髄硬膜外膿瘍を合併した1手術例を報告した.頸髄硬膜外膿瘍の特徴について,本邦例9例も含めて検討し,化膿性脊椎炎に合併し,膿瘍が脊髄腹側に存するものが多いことを指摘した.これらの特徴より,外科的治療は前方よりの膿瘍掻爬と除圧固定が第一の選択となり得ると考えた.また本症の診断に関しては,その典型的な臨床症候以外に,MRI,特にGd-enhancementやgradient echo法による画像が有用であることを強調した.
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© 1994 日本脳神経外科コングレス

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