脳神経外科ジャーナル
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特集 今後の脳神経外科医療
脳血管内治療のグローカリゼーション
松丸 祐司
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ジャーナル オープンアクセス

2022 年 31 巻 8 号 p. 509-512

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抄録

 グローカルとはグローバルとローカルの混成語である. 本稿では脳血管内治療と脳卒中診療を, 世界, 日本, 茨城県を対比しながら考察する. 脳血管内治療は欧米で神経放射線科医により開発され, 新規デバイスの開発により適応を拡大し安全性を高め, 脳卒中の外科治療の主役となった. 日本では脳神経外科医が主に担当し, 以前あったデバイスラグは改善したが, 担当する医師数や施設数が多いので医師1人あたりの経験数が少ない. しかし厳格な専門医制度が確立され, 治療技術は担保されている. 筑波大学がある茨城県は医師不足が深刻で, 脳卒中死亡率も高い. Information communication technology (ICT) を使った脳卒中センターの連携や小学生に対する啓発活動などで解決を試みている.

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© 2022 日本脳神経外科コングレス

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