脳神経外科ジャーナル
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症例報告
円蓋部髄膜腫摘出後に遅発性に髄液鼻漏を繰り返した嗅裂部髄膜瘤の1例
佐浦 宏明三善 健矢佐藤 慎平藤本 健太郎大志田 創太郎小笠原 邦昭
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2023 年 32 巻 11 号 p. 752-757

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抄録

 遠隔部に存在する増大が緩徐な脳腫瘍が, 長期にわたる頭蓋内圧上昇の原因となり頭蓋底骨を菲薄化・破壊し, 髄液鼻漏をきたすことがまれに報告されている. その多くは, 脳腫瘍の診断時に画像上, 頭蓋底骨の菲薄化・破壊とともに髄膜脳瘤が認められている. 今回われわれは, 円蓋部髄膜腫の摘出術9カ月後より, 遅発性に髄液鼻漏を繰り返し, 最終的に嗅裂部髄膜瘤の形成を確認した症例を経験したので報告する.

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© 2023 日本脳神経外科コングレス

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