脳神経外科ジャーナル
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巨大髄膜腫に対する外科治療の問題点
佐藤 光夫松本 正人児玉 南海雄
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1997 年 6 巻 10 号 p. 682-690

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抄録

最大径7.0cm以上の巨大髄膜腫に対する外科治療の問題点について検討した.部位は蝶形骨平面部と蝶形骨縁部がおのおの4例,大脳鎌3例,嗅窩部2例,小脳テントと傍矢状部がおのおの1例であった.手術は一期的摘出13例,二期的摘出1例,三期的摘出1例で,摘出度はSimpson grade IIが12例,IIIが3例であった.巨大髄膜腫では,手術に長時間を要し出血量も多し、ため,その対策として分割手術やアプローチの工夫,栄養血管の塞栓術や自己血輌皿などが必要である.また,アプローチ上の障害物に対する問題(静脈再建術)と腫瘍により巻き込まれた脳血管や脳神経の処置についての考察も加えた.

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© 1997 日本脳神経外科コングレス
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