脳神経外科ジャーナル
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脳出血外科手術のバリエーション的方法 : 主として内視鏡下CT定位血腫吸引術とエコーガイド吸引術について
黒田 清司小川 彰
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1999 年 8 巻 2 号 p. 100-105

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抄録
脳出血の外科的治療は, 従来の開頭血腫除去に加えてCT定位血腫吸引術が広く普及し, この両者はともに脳出血手術のスタンダードな方法といえる.しかし, 手術機器の進歩と時代の要求により, さらに低侵襲で確実な手術法が望まれている.特に吸引術における最大の欠点は盲目的操作であり, これを解決する方法として内視鏡を使用した血腫吸引術が行われるようになった.内視鏡を使用することにより観察下に止血も可能であり, 低侵襲であることからきわめて有用な方法と考えられる.一方, 定位的に血腫の位置を同定する方法としてエコーガイド血腫吸引術が行われている.本法はCT定位装置のように煩雑な装置の装着が不要で, 手術操作がリアルタイムに観察できる長所を有している.この両方法について, その施行方法の詳細とポイントを述べ, 適応症例などについても述べた.
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© 1999 日本脳神経外科コングレス

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