筑波大学心理学研究科
2005 年 3 巻 1 号 p. 113-131
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ある対象への反復接触がその対象への好意度を高めるという単純接触効果は古くから知られている現象である.単純接触効果は潜在記憶現象であり,実験変数,被験者変数,推計学的独立性において顕在記憶から乖離を示す.一方で,単純接触効果と直接プライミング効果との間には相違も見られる.知覚的流暢性誤帰属説の妥当性,古典的条件づけとの関係,構造的単純接触効果の位置づけ,個人差といった論点について概観し,今後の研究の方向性について論ずる.
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