本研究では,パソコンを用いた新ストループ・逆ストループテストを作成し,パソコンベースのテストの妥当性,信頼性と練習効果およびテストの順序効果について検討した.実験1では,ストループ干渉・逆ストループ干渉について,パソコンベースのテストおよび紙ベースのテストの実施効果を比較した.その結果,紙ベースのテストと同様に,パソコンベースのテストを用いた場合においても,ストループ干渉と逆ストループ干渉が観察された.実験2では,パソコンベースのテストを用いて,3回のテストを行った.その結果,3回のテスト間の再テスト信頼性が高く,反復実施によるテストの練習効果が有意であったが,課題順序は成績に影響しないことが示された.