日本大腸肛門病学会雑誌
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症例報告
大腸にびまん性多発びらん(小潰瘍)を呈した消化管糞線虫症の1例
伊藤 佳之加藤 俊夫毛利 智美入山 拓平深谷 良重盛 恒彦伊藤 智恵子
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キーワード: 糞線虫, 大腸炎, 内視鏡所見
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2009 年 62 巻 1 号 p. 60-64

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抄録

糞線虫流行地域での生活歴を有し,成人T細胞白血病ウイルスキャリアでもある56歳男性に見られた糞線虫大腸炎の1例を報告する.この症例は,左側結腸に優位であるが,全大腸にわたって直径5∼10mmの頂部に陥凹を有する丘状発赤がみられるという特異的な内視鏡像を示した.同様の内視鏡所見を示したのは文献上1例が報告されているのみで,本例は大腸病変の内視鏡診断上有意義な所見と考えられる.

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© 2009 日本大腸肛門病学会

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