日本大腸肛門病学会雑誌
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早期大腸癌の診断と予後
渡辺 晃東海林 建一山形 敞一
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1975 年 28 巻 4 号 p. 358-361,398

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抄録

われわれはDukes A群と早期胃癌の定義に準じて規定したいわゆる"早期大腸癌"の2群のそれぞれについて内視鏡診断,生検診断,細胞学的診断の成績を検討し,それらの結果にもとづいて大腸早期癌の必要にして充分な診断法を検討した.また,相対生存率を用いてそれらの予後についても検討を行った.その結果次の結論を得た.
1)早期大腸癌は,内視鏡検査に生検と細胞診の両方を併用すれば診断は可能である.
2)大腸癌は早期胃癌に準じて規定した早期大腸癌またはDukes Aの状態で発見して切除すれば治癒する疾患と考えられる.

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