日本大腸肛門病学会雑誌
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大腸ポリープに対する新しい内視鏡的治療法の試み
多田 正大清水 誠治尾川 美弥子川本 一祚川井 啓市
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1988 年 41 巻 3 号 p. 278a-282

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抄録

症例は53歳,男性.12歳の時,虫垂切除術後イレウスにて横行結腸小腸側々吻合術を受けている.その後貧血,低アルブミン血症に対して保存的治療を繰り返していたが,41年後blind loop syndromeの診断にて,根治術を施行し,術中blind loopの小腸に癌腫が発見された.組織学的に原発性小腸癌と診断された.小腸癌の頻度は稀であるが,とくにblind loopに合併した小腸癌症例は,検索し得る限りでは未だ報告されていないとおもわれるので,若干の文献的考察を加え報告する.

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