腐食防食技術に関連するコンサルテイング業は,学会活動とは異なる別世界の思考体系下にあることが多く,以下の行動が求められている.
1) 腐食屋は自身が有する独自の技術・センスを他分野に持ち込めば,コンサルタント業として活躍の場が広がる.
2) 損傷原因の解明には,損傷部品の的確な分析調査と共に損傷発生の統計的性格も参考にすべきである.また,損傷防止策は量産部品固有の事象に注目すべきである.
3) 多様な顧客と接するコンサルティング業務は,過度に専門性に流されることなく素人にも分かりやすい指標や比喩を用い,独自のセンスを発展・研鑽する必要がある.