材料と環境
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解説
港湾構造物のライフサイクル管理-VIII
善 一章
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2013 年 62 巻 12 号 p. 472-477

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抄録
現在価値(PW)法と将来価値(FW)法は,利率を用いて所定の解法で,キャッシュフローを検討期間のある時点,すなわち,PW法では初期,FW法では末期,での等価値に変換する.案の経済性はPW値またはFW値を用いて評価されるが,PW法は1案が他の案に対して経済的に優位な立場にあることの決定を容易にし,FW法は売却または処分するときの資産価値の推定によく使用される.PW法とFW法を同一例に適用して両者の特長を比較した.
経済的,機能的な旧式化は物理的余命以前にしばしば発生する.経済的,機能的な旧式化により構造物が不要になるとき,将来のメンテナンスコストに対する投資を減少できる.寿命の各10年期間内で不要となる構造物の公算を仮定して,メンテナンスコストをPW法で比較した.
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© 2013 公益社団法人 腐食防食学会
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