高飛来塩分環境下で長期暴露した耐候性鋼の腐食挙動に及ぼすさび安定化補助処理および鋼種の影響

小森 務; 鹿毛 勇; 三田尾 眞司; 中野 博昭

doi:10.3323/jcorr.63.575

論文

高飛来塩分環境下で長期暴露した耐候性鋼の腐食挙動に及ぼすさび安定化補助処理および鋼種の影響

小森務, 鹿毛勇, 三田尾眞司, 中野博昭

著者情報

キーワード: 耐候性鋼, さび安定化補助処理, モリブデン酸, 塩化物イオン, 長期暴露, 腐食速度, 保護性さび, さび組成, アノード分極, 結晶子サイズ

ジャーナルフリー

2014 年 63 巻 11 号 p. 575-582

DOI https://doi.org/10.3323/jcorr.63.575

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抄録

高飛来塩分環境における耐候性鋼の腐食挙動に及ぼすさび安定化補助処理及び鋼種の影響について調査した．モリブデン酸を含有する処理剤は，暴露初期には塩分の透過を抑制するが，経年で処理皮膜が風化した後は，次第に効果が弱くなり，さび層は長期暴露した裸使用のさび層に置き換わる．このため，さび安定化補助処理をして耐候性鋼を適用する場合には，その環境で裸使用しても保護性さびが形成される耐候性鋼材の種類を選択することが重要である．

責任著者(Corresponding author)

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