2014 年 63 巻 2 号 p. 50-57
鋼構造物を腐食損傷に対して,経済的に維持管理するためには,その部位レベルの腐食環境を定量的に把握した上で,腐食挙動の経時性を評価する必要がある.そこで,本研究ではFe/Ag対ACM型腐食センサーを用いて,降雨や飛来海塩に着目した大気環境における無塗装普通鋼板の経時腐食深さの評価方法を提案することを目的とした.そのために,降雨や飛来海塩の影響が著しく異なる4地点において,無塗装普通鋼板の大気暴露試験を実施した.また,その鋼板の対空・対地面の腐食環境をACM型腐食センサーによりモニタリングした.