Zairyo-to-Kankyo
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腐食科学,防食技術の研究の進歩と将来
不動態,不動態皮膜の研究の進歩と将来
大塚 俊明
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2014 年 63 巻 4 号 p. 121-126

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抄録

最近の金属不働態化ならびに不働態皮膜の研究に関してレビューした.また,最近の分析手法ならびに装置を紹介した.最近20年ではラマン分光法,走査型プローブ顕微鏡(SPM),ならびにX線分光が広く使われるようになってきている.鉄の不動態皮膜に関しては,γ-Fe2O3-Fe3O4の組成が検出されている.以下の点に関して議論された:不動態酸化物皮膜の成長機構ならびに不動態皮膜の脱水和.不動態化ならびに不動態皮膜の研究における将来の課題として,充分に速い応答を持ち,サブnmレベルでのin-situ測定手法の開発が望まれる.

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© 2014 公益社団法人 腐食防食学会
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