材料と環境
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論文
天然ガスCO2腐食環境におけるマルテンサイト系ステンレス鋼の耐食性に及ぼす酢酸と微量硫化水素の影響
砂場 敏行篠原 正宮田 義一朝倉 祝治八髙 隆雄巴 保義
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2014 年 63 巻 8 号 p. 468-474

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抄録
天然ガス開発おいて油井管材料として使用される13%Cr鋼およびModified 13Crマルテンサイトステンレス鋼のCO2腐食に及ぼす酢酸および微量H2Sの影響を40℃と180℃の環境で評価した.40℃のCO2 2 MPa,Cl 20,000 ppmの腐食環境において13%Cr鋼に発生する孔食は,微量H2Sの添加により生成される硫化鉄により抑制された.また,180℃の環境では酢酸の存在により,腐食が加速された.一方,Modified 13Cr鋼は40℃においてH2S分圧0.001 MPaのみでは腐食は発生しなかったが.酢酸の共存により孔食が発生し,180℃の環境においても酢酸とH2Sの共存により腐食が加速した.以上のことから,CO2腐食環境における微量H2S存在下の酢酸の効果は,1)pHの低下,2)Fe2+の溶解度の上昇,3)不動態皮膜劣化であると考えられる.
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© 2014 公益社団法人 腐食防食学会
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