材料と環境
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第61回材料と環境討論会 速報論文特集
チタン酸イットリウムコーティングによる溶融アルミニウムろ過フィルターの耐食性向上の試み
長坂 真人吉田 道之櫻田 修田中 誠北岡 諭山川 治
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2015 年 64 巻 6 号 p. 240-243

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抄録
Rigid Media Tube Filter(RMF)は粗粒のアルミナをホウ酸アルミニウムの結合層(9Al2O3・2B2O3;9A2B)によって接合させたチューブ状ろ過材で,溶融アルミニウムから介在物を除去するのに用いられている.しかし,溶融アルミニウムが9A2Bの結合層を腐食する.RMFの耐食性を向上させるため,チタン酸イットリウム(Y2Ti2O7;YT)前駆体水溶液を用いてYTコーティングを行った.溶融アルミニウム含浸試験による耐食性評価の結果から,9A2B結合層は2週間で腐食されてしまったのに対し,YTによるコーティングを5回行ったフィルターは4週間経っても結合層が残存していることがわかった.
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© 2015 公益社団法人 腐食防食学会
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