Zairyo-to-Kankyo
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論文-第61 回材料と環境討論会 速報論文特集-
ワッペン式暴露試験による耐候性鋼橋梁桁内の腐食環境評価
大屋 誠武邊 勝道広瀬 望古川 正志大野 滉貴長谷川 弘興
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2015 年 64 巻 7 号 p. 315-319

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抄録

本研究では,橋梁建設前の約1年半の環境測定と近接する橋梁や建設予定地でワッペン式暴露試験片を用いた短期暴露試験結果から,鋼材選定と防錆処理の選定が行われた耐候性鋼橋梁を対象とする.橋梁架橋後の腐食環境を評価する目的でワッペン式暴露試験片を直接耐候性鋼板に貼り付け,1年,3年,5年間の暴露試験を実施した結果を報告する.実橋において,桁内のワッペン式短期暴露試験の結果より,建設前の環境測定や暴露試験より想定した対象橋梁桁内の腐食環境はある程度妥当な評価であったが,橋梁構造による影響や気象変動による腐食環境の変動が大きいことが分かった.

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© 2015 公益社団法人 腐食防食学会
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