Zairyo-to-Kankyo
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論文-第63回材料と環境討論会 講演大会論文-
二相ステンレス鋼の耐食性における介在物の影響
森 陽一高 業飛廖 金孫元田 慎一
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2017 年 66 巻 4 号 p. 142-146

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抄録

329J3L鋳鋼,329J3L圧延鋼および329J4L圧延鋼の3種類の二相ステンレス鋼の耐食性を比較評価するため,フィールドにおける海水浸漬試験,実験室における塩化鉄水溶液浸漬試験およびアノード分極試験を実施し,329J3L鋳鋼と圧延鋼中の介在物をSEM/EDSにて観察解析した.PREが最も高い329J4L圧延鋼は耐食性が最も優れていた.329J3L鋳鋼と329J3L圧延鋼については,PREはほぼ同じであっても前者のほうがより耐食性が劣っていた.介在物を調査したところ,329J3L鋳鋼中には329J3L圧延鋼よりも腐食起点になり得る介在物が多く,また介在物のサイズが大きかった.

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© 2017 公益社団法人 腐食防食学会
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