2017 年 66 巻 4 号 p. 147-151
80℃の温水環境におけるSUS445の配管としての使用可能範囲を明らかにするために,実使用環境模擬条件で耐食性評価を行った結果,樹脂製の継手と組わせた場合,残留塩素濃度1.0mg/Lのときは塩化物イオン濃度65mg/L以上で孔食が発生する可能性があり,残留塩素濃度0.5mg/Lのときは塩化物イオン濃度110mg/L以上で孔食が発生する可能性があることが分かった.また黄銅製継手と組み合わせた場合は,残留塩素濃度1.0mg/Lのときは塩化物イオン濃度1000mg/L以上で孔食が発生する可能性があることが分かった.