2018 年 67 巻 5 号 p. 208-210
冷却条件及びCu添加量の異なるAl-Mg-Si-Cu系合金を用いて,析出物が材料の糸錆成長に及ぼす影響ついて複合サイクル試験及び酸性環境での分極曲線測定による検討を行った.空冷処理を行った高Cu添加材において材料の糸錆性長は促進されたが,水冷処理を行うことで高Cu材の糸錆性長は抑制された.組織観察及びカソード分極曲線測定の結果,水冷処理を行った材料ではCu含有析出物の数密度の減少及びカソード電流密度の低下が認められた.以上の結果からAl-Mg-Si-Cu系合金の耐糸錆性はCu含有析出物の発生抑制により改善できる可能性が示唆された.