材料と環境
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論文 -第70回材料と環境討論会 講演大会論文-
固相窒素吸収法を用いて作製した高窒素ステンレス鋼の耐食性および接触抵抗に及ぼす昇温時の窒素分圧条件とTi添加量の影響
篠崎 一平 田島 隆太郎中津山 國雄
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2024 年 73 巻 6 号 p. 143-148

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抄録

PEFC向けセパレータを低コストに大量生産する方法として固相窒素吸収法による高窒素ステンレス鋼製造に注目した.本研究では高窒素ステンレス鋼の耐食性と接触抵抗に与える昇温時の窒素分圧とTi添加量の影響を調査した.22Crフェライト系ステンレス鋼の固相窒素吸収処理では,窒素分圧が高いほど母相のオーステナイト化が促進され耐食性が向上した.過剰な窒素分圧は表面の窒化物の粗大化を促進し耐食性を低下させた.

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© 公益社団法人 腐食防食学会
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