材料と環境
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β-NiAl/α-Cr複層コーティング膜を形成したNi-40Cr合金の高温酸化に対する第3元素添加の影響
柴田 義光高橋 英徳野口 学高島 敏行成田 敏夫
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キーワード: Ni-Cr合金, β-NiAl, α-Cr, 高温酸化
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2005 年 54 巻 5 号 p. 207-211

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抄録
Ni-40Cr-3X合金 (X(at%)=Ta, Nb, Ti, Zr, V, Ru, Rh, Re, Ir, and Pt) に対して, Niめっき, アルミパックセメンテーションを行った後, 大気中1373K, 86.4ksの熱処理を行って, β-NiAl/α-Crの複層構造を有するコーティング膜を形成させた. これらの合金について2332.8ksまで大気中, 1273Kでサイクル酸化試験を実施した. 酸化増量は酸化時間の経過に伴っていったん増加した後, 減少に転じた. この増加から減少に転ずる時間 (遷移時間) は, Ta, Ti, Nb, Pt, Ir, V, Re, Rh, Ruの順に長くなったが, Zr添加では, スケールの剥離は見られなかった. Zr添加合金では酸化増量の時間変化は, 酸化試験終了時まで放物線則に従って増加し, kp=1.2×10-10kg2m-4S-1を示した. 一方, Re添加合金では, スケール剥離を伴って, 大きく質量が減少した. α-Cr層の厚さは, Zr添加合金では, 酸化試験前後で30μmから10μmへ減少したのに対し, Re添加合金では, 酸化試験前後で20μmとほとんど変化しなかった. これは, Re添加合金で形成したα-Cr層に8~10at%のReが含有していたためであると推定される.
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© 社団法人腐食防食協会
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