抄録
本稿は、現役の刑務官7名へのインタビューに基づき工場における指導・処遇技術の言語化を目指した。その結果「工場管理のストラテジー」として、①法律・制度を熟知し、執行する(「法律・制度を熟知」「危険予知」「施設特性への理解」「受刑者の二面性に対する理解」)、②「役者になる」・信頼関係の構築、③「訓示」と「工場のカラー」(「訓示の活用」「工場文化の多様性」)、④「親父」が象徴する情緒的関係を明らかにした。これらは組織力が持つ機能(「駆け引き」「籠絡の危機への対処」「心的負担の軽減」)によって達成される側面があることがわかった。