日本教科教育学会誌
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小学生の巨視的時間概念に関する研究(2) : 象徴的距離効果を用いたイメージ調査
西川 純
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1992 年 15 巻 3 号 p. 103-109

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抄録
本研究では象徴的距離効果を用いて,小学生の巨視的時間イメージを調査した。彼らには「祖母」,「武士」,「原始人」,「恐竜」の絵を一組提示した。そして,それらの中から古い方を選択することが求められた。その結果,以下のことが明らかにされた。1.象徴的距離効果は小学校1年生から見られた。2.武士のイメージと祖母のイメージは小学校2年で分離する。3.恐竜のイメージと原始人のイメージは小学生の半数が分離していなかった。4.小学校中学年に巨視的時間イメージの変動がみられた。
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© 1992 日本教科教育学会
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