抄録
本研究は,英語教育専攻でない学部生7名が,ジャーナルを通して,小学校英語活動に関してどのような省察を行っているのかを明らかにすることを目的にする。具体的には,学部生がどのような出来事や問題を取り上げ,いかに解釈・評価し,対処・解決していくのかについて分析・考察を加えることを目的とする。その結果,教室で起こった出来事や実施した活動に関して肯定的・否定的評価をしていることや新たな発見(気づき)がなされていることが明らかになった。英語活動を通して直面する問題点としては,活動・ゲーム運営上の問題,児童の英語レベルへの理解不足から生じる問題が多いことも分かってきた。さらに学部生の多くは問題を特定するだけでなく,その要因を分析し,改善案も考え,次回に活かそうとしていることも明らかになった。