日本教科教育学会誌
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身体接触を伴う運動「タッチフットボール」の教育的効果
― 小学校5年生児童を対象として ―
筒井 茂喜日高 正博後藤 幸弘
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2016 年 39 巻 2 号 p. 91-102

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抄録
暴力行為に走る子どもの背景には「他人に対する共感的な心情」が弱まっていることがあるのではないかと指摘されている。著者ら(2011b,2012)は身体接触を伴う運動「組ずもう」「カバディ」の授業実践を行った結果,身体接触を伴う運動は児童の中に「相手に対する共感的な心情」を生起させ,「攻撃的な感情の表出」を抑制させることを明らかにしている。本研究では,身体接触を伴う運動「タッチフットボール」の授業を行い,その教育的効果を「組ずもう」「カバディ」と同様に「身体への気づき」「攻撃性」「筋出力の制御力」の観点から検証した。その結果,「タッチフットボール」は,有意ではないが児童の「筋出力の制御力」「身体への気づき」を高め,「攻撃的な感情の表出」を抑制する傾向のあることが窺われた。しかし,その効果は「組ずもう」に比べ顕著なものではなかった。この効果の相違は身体接触の仕方の違いによるものと推察された。
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© 2016 日本教科教育学会
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