抄録
本研究は,体育授業における投動作学習プログラムを適用した児童の心理的変容プロセスを明らかにすることを目的とした。小学校第4学年8名の児童に対し,半構造化インタビューを実施し,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA)により分析した。その結果,【動機づけ】,【投動作の省察化】,【自己効力感】,【他の運動への汎化】という4個のカテゴリーとそれに含まれる4個のサブカテゴリー,14個の概念が生成された。投動作学習を通して,教材・教具の活用による【動機づけ】が【投動作の省察化】を促進し,【投動作の省察化】が【自己効力感】の高揚をもたらし,さらに,【自己効力感】の高揚は,【他の運動への汎化】および【動機づけ】に影響を及ぼすと考えられた。