2017 年 40 巻 2 号 p. 23-30
本研究では,体力向上を意図したハンドボールの授業の効果を検討することを目的とした。そのために,広島県下のM 中学校に在籍する1年生男子生徒21名を対象として,体力向上を意図した授業を実施した。単元前後にスキルテスト(ハンドボール投げ),体力テスト(方向変換走)を実施した。また,毎回の授業後に,「技術面」「体力面」「心理面」から構成される質問紙調査を,単元終了後に「技能」「態度」「知識,思考・判断」から構成される質問紙調査を実施した。 その結果,体力向上を意図したハンドボールの授業により,技能面に対する効果は得られなかったものの,体力向上に対する効果が認められた可能性がある。