日本作物学会紀事
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栽培
群馬県東毛地域における水稲品種「あさひの夢」の小麦跡栽培への移植時期拡大に関する研究
高橋 行継吉田 智彦
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2007 年 76 巻 3 号 p. 355-361

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抄録
群馬県東毛地域の稲麦二毛作地帯では, 1993年から水稲品種としてゴロピカリが広く栽培されてきた. ゴロピカリは良食味品種ではあるが, 病害虫抵抗性や収量・外観品質面での問題点が現場で早くから指摘されており, 代替品種が要望されていた. そこで, 2000年に代替品種としてあさひの夢を東毛地域限定の形で普及に移した. あさひの夢はゴロピカリに対して病害虫抵抗性や収量性に優れるものの, やや晩生であるため当面の移植晩限を6月15日に設定した. しかし, 小麦跡二毛作地帯向けの代替品種としては, 6月25日まで移植晩限を延ばすことが可能であるかどうかが大きな課題であった. そこで, 当該地域における「あさひの夢」の小麦跡栽培の適応性について検討した. 2000年から2002年の3か年, 6月15日前後の移植を対照に晩植の作期移動試験を実施した. その結果, あさひの夢は6月25日前後の移植でも6月15日移植に対して収量や品質面で遜色はなく, 小麦跡地域でも栽培可能であることが明らかになった.
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© 2007 日本作物学会
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