抄録
米デンプンのα-アミラーゼによる分解パターンを比較検討するために, アミロース含量の異なる水稲8品種系統を供試した. 分解パターンの解析は, Ørskov and McDonald(1979)の非線形回帰式を用いて行った. デンプンのα-アミラーゼによる分解パターンには品種間差異が認められ, それらはアミロース含量や難消化性デキストリン含量の違いに由来するものと考えられた. 主にアミロース含量は分解の全体量に, 難消化性デキストリン含量は分解速度に影響を与えていると考えられた. アミロース含量のタイプ別では, 糯や低アミロースタイプの品種は中アミロースや高アミロースタイプの品種よりも速やかに, かつ完全に分解される傾向が示された. 非線形回帰式への当てはめにより得られたパラメーターを用いて推定したグリセミック・インデックス(EGI)には, ラピッドビスコアナライザー(RVA)のブレークダウン(BD)との間に正の相関が認められた.