エネルギー作物エリアンサスの最適栽植密度や間引きの時期は確立できていない.そこで,エリアンサスを2 m×1 m で定植し,1年目中密度区と,2年目中密度区,間引いて2 m×2 m とした2年目低密度区を設定し,収量と群落構造とを比較検討した.その結果,2年目の収量は低密度区<中密度区だが,1株当りのバイオマス量は逆で,間引きによって株の生育が促進された.2年目低密度区の群落構造を見ると,中密度区よりも各器官量が少なかった.複数年の合計収量を最大化するには,群落の生育をみながら間引く順応的な管理が必要である.